2014年4月24日木曜日

ミラノサローネへの道11 長い長い飛行機の旅

みなさん、こんにちはARUPaPaです。
ボンジョルノ~

成田12:55発アリタリア航空AZ787便の入り口でCAさんに「ボンジョルノ~」と挨拶して搭乗し、左の主翼後ろあたりの窓側の25A席に座りました。エコノミークラスは狭くて大変という話しは聞いていましたが、まさかこんなに狭いとは・・・。やや痩せ気味な私でもきっついのだから、大柄な方はさぞかし辛いんでしょうね。これでは、エコノミー症候群になるのも納得です。通路側は選べなかったものの、窓側の席を選べたので景色を楽しめたので気晴らしになりました。


往きの成田からマルペンサまでは12時間30分かかります。AZ787便は一旦北上して北海道の西をかすめてロシアへ、窓の下には荒涼とした雪景色が続きます。建物や道路など人の気配がまったくない切り立った山々、凍って真っ白な河、延々と南へ続くクネクネした河やモコモコした雲、広大な雪原・・・。




行けども行けどもロシア上空です(笑)。乾パンのようなスナックと飲み物のサービスがあり、最初の機内食は日本食とイタリアンから日本食を選択。焼きたらこが乗ったご飯に煮魚、里芋の煮付け、ナスの煮浸し、ブロッコリー、きんぴらごぼう、豆、昆布の煮しめ、サラダ、イチゴのムース、コーヒー、マンゴーアイスと品数も多く、グルメでない私には十分すぎる美味しさでした。退屈しのぎにMOLESKINEのノートに旅日記を書いて過ごします。


そうそう、前日に飛行機の騒音対策にBluetoothで接続するノイズキャンセリング付のワイヤレスステレオヘッドホンMDR-NWBT20Nを買ってしまったのですが、Bluetoothって飛行中には使用できないんですね。Wi-Fiだけじゃないんですね。前日に家に帰ってから気づいたので、かみさんにノイズキャンセリング付ウォークマン本体を借りといて正解。機内の騒音はほとんど気にならなく過ごせましたよ。

ただ、狭い座席にずっと座っていると、だんだん手足が痺れてきます。左手はつったような状態になりました。これは、エコミー症候群の前兆でしょうか。こまめに水を飲んで、狭い空間で手足の屈伸やストレッチを遠慮がちにやって、隣のご夫妻がトイレに立つ時に一緒にトイレに行くことにしました。トイレの順番待ちの時に膝の屈伸や踵の上げ下ろしなどして体をほぐしておきます。

日本時間の16時頃にCAさんからブラインドを閉めるように指示がありました。就寝する方がいるので消灯して機内を暗くするのですね。飛行機の左側は強烈な日差しを浴びていてブラインドが熱くなるほどです。

しばらくして、梅おにぎりとコーヒーが配られました。じっと座っているだけでもお腹が空くので、CAさんの仕事の大半は飲み物と食事のお世話なんだと思いました。アリタリア航空のCAさんは半分くらい男性でしたが、あの狭い通路をワゴンを押して約400人の乗客の食事の上げ下げを何度も行うのは、かなりの重労働なので、納得です。他の航空会社もそうなんですかね。


ロシアがそろそろ終わる頃、隣のイタリア人の方と頑張ってコミュニケーションを取りました。自分はミラノサローネに出展すると言う事を伝えると、トルトーナの出展会場の近くのホテルに滞在するので、遊びに行くみたいな事を言ってくれ、出展会場の住所をメモして渡しました。言葉でのコミュニケーションは諦め、折り紙でマスやツルを作るワークショップをしたり、隣のイタリア人の奥さんの「日本人の不思議」について難しい質問二つにはイラストによる筆談で頑張って回答しました(笑)

質問1、日本人の多くの人はなぜマスクをしているのか。

質問2、日本人は写真を撮るとき、なぜ「ピース」と言ってVサインをするのか。

みなさんなら、なんて答えます?


バルト海を越えたあたりで2回目の機内食が出ました。温かいパンと四角いハム3枚と丸いハム2枚、ポテトサラダにレタス、オリーブ、ケーキとクラッカー、クリームチーズ、コーヒー。アルプス山脈を超え、ヴェネチア上空を通って、(この間、曇っていたので、雲しか見えなかったのですが、隣のイタリア人の方がこの下はヴェネチアだよって教えてくれました)。高度を下げて窓から見えるミラノの町は赤茶色の建物の屋根と田園と森が広がっていました。約1万キロの旅を終えて、AZ787便は17時25分マルペンサ空港に無事到着しました。

【覚書】日本人のCAさんを見つけたので、機内で「入国カード」と「税関申告書」を書く必要があるのか尋ねたところ、どちらも該当する書類はありませんとの事。イタリア入国時に「入国カード」は必要ないのは分かったのですが、「税関申告書」も必要ないんですかね。ご存知の方いらしたら、ご教授くださいませ。

長くなりましたので、この続きはまた次回・・・。
アリベデルチ!









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