2014年5月8日木曜日

ミラノサローネへの道14 2日目出展者施工(後編:展示品の設置とドゥオーモの視察)

みなさん、こんにちはARUPaPaです。
ボンジョルノ~

やっとの事で展示会場にたどり着き、デザインアソシエーションの担当の方に到着の報告をして出展者パスをもらいました。船便で送った「の音」と「の音PRO」が倉庫から運ばれてくるのを待っている間、トナミ運輸の担当の方がいらっしゃったので、マルペンサ空港で税関が分からずに到着ロビーに出てしまった件を相談してみたのですが、そんなに心配しなくても大丈夫じゃないですかと言われました。国によってはとても厳しくチェックされる場合があるらしいので、その担当の方もイタリアは「ゆるい」みたいな事を言ってました(笑)私の場合、初海外、初出展だったので、念のため展示品とパンフレットの輸出許可証を持参したのですが、他の出展者でハンドキャリーの輸出許可証を用意していた方がいたかどうかは分かりません・・・。

しばらくして、船便の荷物が隣の展示台の前にすでに到着している事に気付きました。別の場所にある倉庫で木箱から出され、内箱だけの状態で展示会場に運ばれているので、1月にトナミ運輸さんに指定された国内倉庫に送ったゆうパックの箱が2個ありました。開梱して「の音」と「の音PRO」をチェック。グリルの割れやキャビネットにキズもなく、とても良い状態で運ばれていました。トナミ運輸さん、ありがとうございました!

「の音」の展示台
ちなみに展示台に電源を通す穴加工や展示台の上に置くキューブ3個は出展費用の範囲内で対応していただいたのですが、なるべく現場の方が分かりやすい形状にしていたので、ほぼ図面通りに仕上がっていました。左隣の展示台は奥に仮設の壁を立て、バッグの展示に使うピンを10本ぐらい取り付ける追加加工だったのですが、仮設の壁が薄い板のフラッシュ構造らしく、指定の位置だとビスが効かないので、なんどもピンの取り付け位置を変えてもらっていたのですが、腕に立派な絵を入れたイタリアーノの職人さんが相当イライラしながら電ドラでビスを打っていて、お隣さん喧嘩にならなきゃいいけどとヒヤヒヤしながら見てました・・・。

ちなみに展示台の材料は化粧版ではなくボードに壁用のペンキをローラで塗ったペイント仕上げで、当日もまだペンキを塗っているところもあり、さわると色移りはしないものの、まだしっとりとして生乾きの状態です。

そうそう、「の音」の盗難対策は当ブログでもご紹介したとおり万全を期していたので、レイアウトが決まったら木ネジで展示台にそれぞれ固定して終わりですが、他の出展者の多くの方は盗難対策をまったく考えていなかったようで、急遽ワイヤーやテグスで展示品の固定をしていました・・・。ちゃんと盗難対策するようにマニュアルに明記されていたのですけどね。

展示品を設置したところ、後ろの操作盤は想定外(笑)
無事展示品の設置も終わったところで、ミラノサローネに毎年来ているという出展者の方に明日から人が極端に増えるので、今のうちにドゥオーモを観ておいた方が良いとの助言をいただき、タクシーでドゥオーモまで視察に行きました。広場は多くの観光客で賑わっているのですが、スリも多いらしいので注意しながら写真を撮ります(笑)写真では大きさが伝わらないですが、高さ108.5m、奥行き157m(数値は地球の歩き方'13~'14 ミラノ ヴェネツィアと湖水地方より)もある巨大な建造物です。500年の歳月をかけて完成させた世界最大のゴシック建築の物凄さは私の稚拙な文章ではとても表現できません。ただ一つ言えることは、日本で同様の衝撃を受けるような建築は無いと言うことでしょうか。

夕日に光るドゥオーモ
ドゥオーモ内部にはセキュリティチェック(バッグの中を見せる)の後、無料で入れました。入り口を入ると内部は香炉の煙で満たされていて、奥がかすんで見えるほど高さも奥行きもある大空間が広がっています、巨大な大理石の列柱、薄暗い内部から見るステンドグラスの明るさや鮮やかさ、どれも息を呑むほどに圧倒されるのですが、残念ながら10分ほどすると閉場のアナウンスが流れました。何ヶ国語かが続けて流れ、日本語でも閉場の案内がありました。彫刻やステンドグラスをじっくり一つ一つじっくり見ることはできず、また事前に調べていなかったので、どこに何があるといった解説を踏まえた視察できなかったのですが、空間の放つ荘厳さは十二分に体感できました。

ドゥオーモ内部
ドゥオーモ内部から見るステンドグラス
この後、レオナルド・ダ・ヴィンチ像を観にガッレリアを通り抜けました。ガッレリアは石造りの建物を鉄とガラスのアーケードで結んだ、日本で言うところの商店街なのですが、床のモザイクや壁面のレリーフ、十字路中心の上部にあるフレスコ画など、建物自体が博物館のような佇まいです。プラダ本店など高級ショップばかりなので、ここで買い物をすることは無いですが・・・。

十字路中心付近の床に雄牛のモザイクがあって人だかりが出来ていました。なんでもイチモツ付近が磨り減って窪みになっていて、そこに踵を乗せてくるっと3回転したら幸せになれるという言い伝えがあるそうです。順番待ちがいっぱいいたので、スルーしてガッレリアをまっすぐ抜けるとレオナルド・ダ・ヴィンチ像があるすから広場に出ます。

ダ・ヴィンチ像の周りは円形状にベンチがあり、憩いの場となっていました。ダ・ヴィビンチ像はクリエーターの聖地らしく、多くのデザイナーが巡礼に訪れるそうです。ベンチで少し休憩し、案内をしてくださった出展者の方とナヴィリオ運河のリストランテまでタクシーで移動し、夕食を食べてから地下鉄でホテルに戻りました。

ドゥオーモ広場から見たガッレリア入り口

ガッレリア内(スカラ広場からドゥオーモ広場方向)

レオナルド・ダ・ヴィンチ像
2日目にミラノの名所の視察に行くのは予定外だったのですが、今思えば元気なうちに、そして見るもの全てが新鮮に映るうちにドゥオーモを見れたのは良かったです。

あと、私も国内でダビンチに関する展示会はなるべく行くようにしていますし、ミラノ滞在中にダ・ヴィビンチに関するものが多く視察できるといいなと、そんな風に考えていました。

それでは、この続きはまた次回・・・。
アリベデルチ!





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