2014年5月2日金曜日

ミラノサローネへの道13 2日目出展者施工(前編:会場までの長い道のり)

みなさん、こんにちはARUPaPaです。
ボンジョルノ~

時差ぼけと税関の事がやっぱり気になり、2時間くらいで目が覚めてしまいました。iPhoneでマルペンサ空港について調べても要領を得ないので、この件についてはデザインアソシエーションの現地責任者の方に報告することにして、持参した「ヤザワ トラベルマルチクッカー」でご飯を炊きました。お米は無洗米を1合ずつ小分けにして9合ほど用意していたので、ほぼ毎日炊飯し1日1回はご飯をたべることが出来たおかげかホームシックにはなりませんでした。

美味しい無洗米の炊き方は、230ccの水を鍋に入れ、無洗米1合を静かに均等に鍋に入れます。30分ほど水につけた後ヒーターの電源を入れ25分加熱したら出来上がり。ゆかりをかけて食べる炊きたてご飯は格別の美味しさです。グルメではない私にとって、ミラノ滞在中で一番美味しかったのは間違いなくこの炊きたてご飯でした(笑)

1合炊いたご飯の1/3を食べたら、1/3でお弁当用に小さなおにぎりを作り、鍋についたおこげに「あさげ」と水を加えて雑炊を作って食べました。こうすると鍋がきれいになって洗うのが楽になるのでお勧めですよ。あと、「わかめスープ」を入れて作ると中華粥風になってこっちもグッド。

※ホテルのコンセントで電熱器を使う場合、洗面所にあるシェーバー専用のものは出力が小さくて使えないので注意してください。あと、機器本体の電圧の設定や地域にあった変換プラグが必要なので、事前に調べておくと良いです。ちなみにミラノのコンセントはCタイプです。

ミラノ滞在中いちばん美味しかった炊きたてゆかりご飯

そうそう、滞在したホテルはツインで広すぎるくらいだったのですが、海外はシングルってないんですかね。広いのは良いとして、両側の部屋の声や生活音が筒抜けなのはいただけません。なんせ4/8~4/11のミラノサローネ期間中は1泊1室¥45,260-もするんですよ・・・。蛍光灯の「ブーン」ていう音もうるさかったなぁ。

滞在したホテル nH Milanofiori

2日目は出展者施工日なので、小さいキャリーに7,000枚のパンフレットと「の音concept」、簡単な工具一式を詰め、出掛ける用意をしてホテルのロビー階(日本の1階)のレストランで朝食のバイキングを少し食べてから最寄の地下鉄M2号線(グリーンライン)ASSAGO Milanofiori Forum駅まで徒歩で移動しました。少し迷いつつも昨日タクシーで通った景色を思い浮かべながら高速道路を渡る大きな歩道橋を渡る必要があることに気づきます。一見歩道橋には見えないですね。こういう違いも楽しむためにiPhoneのナビは使わず、紙の地図と感を頼りに行動するようにしました。ちょうどこのあたりでカラスを見かけたのですが、黒とグレーのツートンカラーでしたよ。

ホテルから最寄駅へ渡る歩道橋(4月11日撮影)

長い歩道橋を渡ると地下鉄の券売機が4台くらいあるのですが、買い方がさっぱり分からずにモタモタしていると、ジプシーらしき男がやってきて、「ここを押せと」世話を焼きます。言われるままに3.7ユーロの切符を買って、自動改札を通るとその男も後ろから強引に改札を通り抜けました。どうやらタダ乗りする為に、誰かが改札を通るのを待っている常連さんなんでしょうね。階段を下りるとホームの端のほうに去っていきました。ASSAGO Milanofiori Forum駅は地下鉄と言っても地上にホームがある終着駅です。事務局の案内では5分おきに運行しているとの事でしたが、休日の朝の時間帯は1時間に2本しか運行しておらず、ホームでしばらく待つことになりました・・・。結局後で分かったのですが、切符の値段は市外料金が適用になり、展示会場最寄り駅のPorta Genova FS駅までは2.55ユーロでした。きっとジプシーらしき男にからかわれたのでしょうね。ちなみに市内料金は1回1.5ユーロで90分間有効の切符や1日券などがあり、バスやトラムも共通で使えるので、これらを上手に乗りこなすとミラノサローネの視察もより多く回れるのだと思います。ただ、日本でもなれていない都市のバスに乗るのは不安があるくらいなので、異国の地のバスを乗りこなすのは相当上級者じゃないと難しいかもしれません。

ジプシーに世話を焼かれて買った3.7ユーロの切符
ASSAGO Milanofiori Forum駅ホーム

地下鉄は電車の外側、内側、窓ガラスすべてに落書きが施されています(笑)。旧型の車両は駅名表示などのインフォメーションがなく、ドアの開け閉めがとても乱暴で、初めて乗った時はとても緊張しましたよ。ちなみに新型の車両には液晶モニターが搭載されていて停車駅の表示や防犯カメラの画像が表示されたりしていましたが、それにしても日本の駅や電車がいかに過剰な情報やアナウンスであふれているか良く分かります。街も電車もそうですが、落書きは多いけど広告が少ないので、かろうじて調和が保たれているような気もしましたが気のせいでしょうか・・・。

西洋画で見た事あるような防風林?(4月11日撮影)
かっこいい電車の車庫(4月8日撮影)

地下鉄は郊外の田園風景をしばらく走った後、地下に入ります。途中西洋画で見た事あるような並木や車両基地などが見れます。Porta Genova FS駅で降り、緑の表示でuscita(出口)と書いてある方へ進みエスカレーターを上がって自動改札に切符を入れると赤いランプが点灯して出られません。中央に駅員がいるガラス張りの小部屋があって、駅員がスマホのゲームをしながらうたた寝していたので、ガラスをコンコンと叩くと、ビクッとしてずっこけた後出てきてくれました(笑)。切符を見せ出れないとジェスチャーすると、そのまま出してくれました。イタリアはかなり適当なのを確信します。さらにuscitaのエスカレーターを出て、路面電車の石畳を渡り、事務局の資料の紙の地図を見ながら歩いたのですが、凸凹の石畳に7,000枚のパンフレットと「の音concept」を入れたキャリーバグは重いし、引っかかるしまったく役に立ちません。結局転がさずに持ち上げて移動する事が多くミラノでキャリーバッグは使えないと知りました。歩道が狭くて、電柱も多いけど、平らな日本の道は便利なのは間違いないですね。何度か道を迷い運河まで出てしまったのですが、日曜日の朝市を見ることが出来ましたよ。あぁ絵になるねぇちょっと写真撮っとこ。運河に出た事で、目的地の展示会場の反対側を迷っていたのに気付き、駅まで戻って駅員に聞いたりして、やっと緑色の歩道橋を渡ってトルトーナ通りに出る事が分かりました。地図で調べると12分足らずですね、重い荷物を担いで1時間ぐらいうろうろしてました(笑)ただiPhoneを使わず迷ったおかげで、その時にしか見れない景色を見たり、のちに食事に来たときに迷わずに案内出来たので、それはそれで良かったです。

ナヴィリオ運河の朝市

歩道橋を渡り線路を越え、トルトーナ通りに出ました。それから途中少し道を聞いたりしてTOKYO IMAGINE展示会場にたどり着きました。トルトーナ通りは想像とは違って駅に近い部分はかなり道幅が狭いです。駅に続く歩道橋がさらにボトルネックになっているので、ミラノサローネが始まるとこの通りから駅までの道のりは都内の終電を待つホームくらい混雑する事になろうとは、このとの時点ではまだ知る由もありません・・・。

線路を超える緑色の歩道橋(4月9日撮影)
トルトーナ通り(4月11日撮影)
TOKYO IMAGINE展示会場



それでは、この続きはまた次回・・・。
アリベデルチ!




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