2014年5月29日木曜日

ミラノサローネへの道19 5日目 本会場と「最後の晩餐」の視察(後編)

みなさん、こんにちはARUPaPaです。
ボンジョルノ~

藤木さんとカドルナ駅まで戻り、歩いてサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に向かいました。駅で公共のトイレに入ったのですが、チップトイレなので入り口で料金を払います。ここで入ったトイレはたしか小が30セント、大が50セントでした。あと、手持ちのユーロが少なくなったので駅のATMで100ユーロ引き出しました。扉が付いてないのと、お札が出てくるまでタイムラグがあるので、ちょっとドキドキしましたが、ちゃんと引き出せましたよ。

カドルナ駅前に極太チェーンで施錠していた自転車
カドルナ駅のATM
現金が出るまで結構タイムラグがある

カドルナ駅からは歩いて10分くらいでサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に着きます。道の途中街路樹の間からトラムが走って来てロータリー交差点を曲がって行く光景はとても絵になるなぁと見とれていたらシャッターチャンスを逃しました・・・。

カドルナ駅から歩いてサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ
ヴィルリーリオ広場 ロータリー交差点と街路樹と軌道敷
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

世界遺産「最後の晩餐(Cenacolo Vinciano)」は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の向かって左側にある旧ドメニコ派修道院の食堂の壁に描かれているのですが、チケット売り場>待合室>食堂への通路>食堂(最後の晩餐)>出口は売店という構成で来場者を誘導する導線がちゃんと出来ていて全体が美術館のようになっています。

チケット売り場には事前予約をした来場所がチケットを購入する列が出来ていて、藤木さんと列にならんで、キャンセル待ちが出来ないか聞いてみると、約1時間後の17時45分のチケットを購入する事が出来ました!ちなみに当日券は6,50ユーロでした。

最後の晩餐チケット売り場
最後の晩餐とアトランティコ手稿特別展のチケット
待ち時間はサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会をゆっくり視察できました。ミラノにおけるルネッサンス期最大の建築物(ブラマンテ作)で回廊付き中庭も見ることができました。中庭で写真を撮っていたら、旧聖具室で開催中のダヴィンチのアトランティコ手稿特別展のチケット売り場の兄さんに勧められ、10ユーロでチケットを購入して待ち時間に見ることにしました。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教 聖堂
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 回廊付き中庭
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 旧聖具室
ダヴィンチ アトランティコ手稿より1枚
ストロボ禁止ですが撮影はOKでした!さすがイタリア(笑)

時間になったので、チケット売り場まで戻りました。待合室は17時45分の入場者で一杯です。ちなみに1回の定員は25名で見学は15分間のみ。入館時間は8時15分から18時45分なので、10時間30分とすると1日最大1,050人しか入館できないことになります。

「最後の晩餐」の壁画がある旧ドメニコ派修道院の食堂までは両開きで時間になると自動で開くドアを3回通ります。25名を少しずつゆっくり誘導するのと、気分を徐々に高める効果があるような仕掛けかもしれません。藤木さんと列の先頭に並んでいたので、最後のここだけスモークがかかったドアが開くと食堂の中央に入りました。右手には「最後の晩餐」が!想像していたよりかなり大きい!食堂はバレーボールコート1面くらいの広さがあり天井も高く、短手方向の2階くらいの高さの壁一杯に描かれているので、少し見上げるような感じになります。写真でよく見る「最後の晩餐」はキリストの目線にカメラを合わせているので、少し違って見えるのだと思います。前の方で見たり、後ろに下がって見たりしました。後ろを向くとモントルファノの「キリストの十字架刑(Crocifissione)」のフレスコ画が描かれています。「最後の晩餐」を幅1mくらいの彫刻にした模型の展示もありました。

さすがに、ここは撮影禁止でしたが、カメラに気を取られずに15分間じっくりと見学できて良かったです。500年以上前の作品で、痛みもひどく、先の大戦で爆撃も受けたそうですが奇跡的に残り近年の修復作業で鮮やかになった「最後の晩餐」。映画のシーンを観ているような、絵の中の空間に入り込んだような、不思議な心持になりました。

売店で買った「最後の晩餐」の絵葉書
それでは、この続きはまた次回・・・。
アリベデルチ!





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